Choconaに関するよくあるご質問とお答えです。


Chocona粉体塗料関連ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
💡Q1. チョコナの保存期間は?
A1. 開栓前の保存期間:目安として1年、開栓後の保存期間:目安として1ヶ月、保管状況により変動します。
💡Q2. チョコナの保管方法は?
A2. 高温下では粉体塗料がブロッキング(融着して固まる現象)し、正常な塗装が出来なくなります。塗料がブロッキングするのを避けるため、室温30℃以下湿度60%以下で、直射日光を避けて保管して下さい。 容器が透明のため熱の影響を受けやすくなっておりますので、特に窓際や車中での保管は避けて下さい。
💡Q3. チョコナ1本でどのくらい塗れるのですか?
A3. 目安として平面で約2m2程度です(160g/m2)。 塗料の種類(色、テクスチャ)、膜厚により異なります。 隠蔽性の悪い淡い色は厚め(60〜100ミクロン)、濃い色は薄めの傾向があります(40〜60ミクロン)。ウェーブなどの模様塗料はある程度の厚め(80〜100ミクロン)の膜厚が必要です。
💡Q4. チョコナを混ぜることは出来ますか?
A4. 同一メーカー同一品種(シリーズ)同士、すなわちポリエステル樹脂同士(PUとPU)、エポキシポリエステル樹脂同士(HTとHT)なら可能です。ただし粉体塗料は色同士は混ざり合わずに多色のドット状になります。 硬化剤などの成分が異なるため他品種の塗料との混合はできません。
💡Q5. 残った塗料の捨て方は?
A5. チョコナ粉体塗料は熱硬化型樹脂(プラスチック製品)です。地域の区分に従い分別廃棄して下さい。
💡Q6. 空のペットボトルの捨て方は?
A6. キャップはPP、ボトルはPET、ラベルは紙です。地域の区分に従い分別廃棄して下さい。
💡Q7. ちゃんと焼けていないとどうなりますか?(アンダーベーク)
A7. 塗料の規定の焼付け条件(素材温度で180℃20分)が満たされないと、一見では塗膜になりますが、内部では完全硬化せずに反応不足で不安定な状態になり、時間の経過とともに、硬度不良(傷がつきやすい)、耐候性不良(変色、退色)、剥がれ、割れ、ふくれ等の現象が発生します。
💡Q8. 焼きすぎるとどうなりますか?(オーバーベーク)
A8. 焼き上がり時に、塗膜の色が黄変します。特に淡彩色(白やグレーなどの淡い色)で目立ちます。 塗膜性能面でも、密着不良の他、時間の経過とともに割れ、剥がれ、ふくれ等の現象が発生します。
💡Q9. 口につける食器も大丈夫ですか?
A9. 食品衛生法の認可は受けていませんが重金属など有害物質は含んでおりません。また塗膜のカケラが口に入った場合は樹脂のためほとんど消化されません。 また、耐熱性(熱湯、オーブンなど)、耐薬品性(漂白剤など)など、性能面での保障はいたしかねます。 製品へ塗装する場合は厚生労働省所轄の食品衛生法により認可された「食品衛生法適合塗料」を使用しなければなりません。
💡Q10. 耐熱性はどのくらいですか?
A10. 120℃を超えると塗膜が軟化しはじめます。連続的に120℃を超えたり、加熱冷却を繰り返す様な環境下では、発泡、割れ、ふくれ、剥がれ、変色など塗膜にダメージを及ぼす恐れがあります。
💡Q11. 耐溶剤性はありますか?
A11. ほとんどの粉体塗料はシンナー(トルエン、キシレン)などの溶剤に侵されやすいので注意が必要です。アルコール系の溶剤やパーツクリーナー、ガソリンは短時間なら問題ありません。ただし、高温下(エンジンカバー類など)でのケミカル類の使用は、塗膜にダメージを与える可能性がありますので使用をお控えください。
💡Q12. 耐候性はどのくらいですか?
A12. ポリエステル樹脂系の粉体塗料は一般屋外用ですが、全般的に塗装膜は樹脂の膜であるため経年劣化、経時変化はゼロではありません。劣化の度合いは使用用途や環境により大きく左右されます。直射日光、雨、風、排気ガスなどに常時晒されていると劣化が進みます。 エポキシポリエステル樹脂の粉体塗料(チョコナではスリックスエード全種とミラーシルバー)は、紫外線に弱いため、屋外や直射日光の当たる場所で使用される物への塗装はNGです。
💡Q13. 塗装膜のお手入れ方法は?
A13. 水拭きや中性洗剤で汚れを落としてください。溶剤の入った艶出し剤などは使用しないでください。 オートバイ、自転車、車の部品などは、通常のシャンプー洗車&ワックス等で問題ありません。ただしシンナーやトルエン、キシレンなどの溶剤を含むケミカル剤の使用はお避けください。またマット系塗膜へのワックスは艶が出るためご注意ください。ソリッド系の塗膜の場合は、極細目コンパウンドの利用も可能です(メタリック系塗膜、マット系塗膜はコンパウンド不可です)。


Conallshot粉体ガン関連ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
💡Q1. どんなペットボトルでも使えますか?
A1. 一般的なペットボトルのボトルキャップ部のネジは、数種類のタイプが存在し、規格が統一されていないようです。使える物もありますが、合わないものを無理にねじ込むと、ペットボトルが取れなくなってしまう場合があります。 空のコナールショット用ペットボトルの単体販売もしておりますので、こちらをご使用いただくことをお勧めいたします。
💡Q12. 他のメーカーの粉体塗料は使用できますか?
A12. コナールショットは、摩擦(トリボ)帯電方式の静電塗装ガンです。ガン内部を通過する粉体塗料との電位差により静電気を発生し塗料を帯電させます。したがって「トリボ対応塗料」と明記してあれば塗装可能ですが、塗料の帯電率や粒径、流動性などの影響も受けますので、他メーカーでの粉体塗料は帯電の安定が得られない場合もあります。当社のチョコナ粉体塗料およびコナール粉体塗料は、トリボ対応塗料として同じ自社内で設計されておりますので、コナールショットにも最適化されており安心してお使い頂けます。
💡Q2. ガンを溶剤で洗うことは出来ますか?
A2. 粉体塗料が固着した場合など溶剤で洗浄することも可能です。 ガンの前側半分(リングナットより前方)は分解して、アルコール(IPA)やシンナーなどの溶剤をしみこませたウエスなどで汚れを落としてください。白い樹脂部分(ノズル、インナーチューブ)も耐溶剤性がありますが、エア流入アダプター(ペットボトルホルダー内)だけは耐溶剤性が低く溶けてしまいますので、溶剤が触れない様にご注意下さい。
💡Q3. 掃除は毎回必要ですか?
A3. 作業終了時はもちろんですが、基本的には色替え毎に分解清掃が必要です。 色替えの際、同一樹脂かつ近似色の場合は、分解せずに簡単なエアーブローだけで良い場合もありますが、コンタミ(前色の残留としての異物)が残って次色に現れる可能性があります。高い塗装仕上がり品質を求める場合は、色替え毎に分解清掃する事をお勧めいたします。 Conallshotガンは、洗浄性を考慮して、すべて工具無しで分解組立できる構造にしていますので、簡単に清掃作業が行えます。
💡Q4. 部品は購入できますか?
A4. 単体部品のご用意がありますので、個別にメールにてお問い合わせ下さい。
💡Q5. 必要なコンプレッサーの能力はどのくらいですか?
A5. 塗装するものの大きさや塗料の吐出量にもよりますが、Conallshotoガンは低吐出で設計していますので、1/4馬力以上のコンプレッサーで塗装可能です。エアーの消費量としては20〜30L/min程度(推定)、レギュレータの設定圧力は0.05MPa〜0.1MP程度です。また、オイルタイプのコンプレッサーの場合、空気内のオイルを除去するミストセパレータ等を必ず取付ける様にしてください。ちなみにコナールショット塗装時よりも清掃時のエアーブローの方が多くのエアーを必要とします。清掃時はエアブローする前に掃除機である程度付着している塗料を吸い取ってからエアブローすると粉の飛散が最小限に抑えられます。
💡Q7. コナールショットは、液体の塗料も塗れますか?
A7. 液体の塗料は塗れません。粉体塗料専用です。決して液体を入れないで下さい。


粉体塗装全般ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
💡Q1. 塗り直しはできますか?
A1. 粉体塗料を塗布後、焼付け前であれば、静電気で付着した粉体塗料をエアーで飛ばすことで何度でも塗布し直す事ができます。焼付けてしまった後は、以下の「塗り重ねは出来ますか?」項目をご覧ください。
💡Q2. 塗り重ねはできますか?
A2. 上から塗り足す事は出来ますが、1回目の塗装により一層絶縁の皮膜が形成されているため、若干帯電し難くなります。 また下の塗装との密着を確保する為に、塗膜表面全体を「足付け」(=#240〜#400くらいのペーパーかけ)する必要があります。その後アルコール(IPA)などを含ませたウエスで綺麗に拭き取って、十分乾燥させてから塗装してください。 塗り重ねる場合は完成の塗装膜厚も厚くなりますので、組付けのある製品などは必要に応じてマスキングを施すなど、勘合部のクリアランスにご注意下さい。
💡Q3. 元の製品が塗装されている場合、上から粉体塗装できますか?
A3. 元の塗装が粉体塗装なら、上から重ねて塗装出来る場合が多いです(相性が悪い場合もあります)。その場合、密着を確保する為に全体を「足付け」(=#240〜#400くらいのペーパーかけ)し、アルコール(IPA)などを含ませたウエスで綺麗に拭き取って、十分乾燥させてから塗装してください。 その他の塗装や何の塗料が塗られているのか判らない場合は、上からの粉体塗装は避けた方が良いです。粉体塗装の焼付け温度に耐えられずに、ふくれ、剥がれ、割れ、変色、ブリード、密着不良などの不具合が起こるリスクがあります。剥離剤やショットブラストなどで元の塗装を完全に剥がしてから、通常の工程で塗装を行ってください。